農家のこだわり詰め込んだ!米と野菜の美味しさが生きるバウムクーヘン

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野菜だって、美味しいスイーツになる!自社農園で小松菜を生産する茨城県の農家が、地元産の米や野菜、果物を素材とした米粉バウムクーヘンを作り、地元産食材の美味しさと健康志向のバウムクーヘンの存在を発信しています。農家ならではの新鮮さや美味しさに対するこだわりが詰まったバウムクーヘンの人気が高まっています。

農家が手がけるスイーツショップ

茨城県の南東部、霞ヶ浦と北浦という二つの大きな湖に囲まれた行方市は平坦な水田地帯が広がり、中央部は水はけの良い火山灰による肥沃な土壌に覆われているため、根菜類の栽培に適した土地柄です。行方市に隣接する鉾田市で小松菜農園を営む深作秀喜さんは、自身が農家だけに地元産野菜、果物の品質の高さに自信を持っていました。「茨城県で生産している野菜の美味しさを全国の人に知ってほしい」、そして茨城県なめがた市産の米粉で「小麦アレルギーの人にも美味しいバウムクーヘンを食べていただきたい」という思いで2024年1月16日、行方市に『NAMEGATA米こバウムクーヘン』をオープンしたのです。

「新鮮な米」本来のおいしさを味わって

最も大切な米粉は量よりも質を重視し、肥料過多にならないよう有機肥料をコントロールして使い、稲が健康に育つように栽培した茨城県なめがた市産コシヒカリの生米を使っています。米の老化と酸化を防ぎ風味や旨みが増すように、とった直後に冷蔵保存し、都度自家製粉機で粉にします。鮮度を保っている米粉はしっとりしているため配合量の調整が難しく、季節や天候によって調整しています。

卵についても小美玉市の養鶏場から産みたての卵を仕入れ、鮮やかで濃いオレンジ色の卵黄、濃厚な卵白の卵を厳選して使用。プレーンのバウムクーヘンは、この米粉と卵の味わいをシンプルに楽しむことができます。

小松菜にれんこん、味わいほのかに

鉾田市は日本一の小松菜産地であり、深作さんはその鉾田市の中でもトップクラスの面積の小松菜農園を経営しています。バウムクーヘンを作るにあたり、小松菜特有の青臭さとえぐみをとるため、そしてペーストにした時の水分量を減らすため葉の部分のみを茹でてペーストにして生地に混ぜ込んでいます。

 れんこんバウムクーヘンは、行方市産のれんこん100%にこだわり、プレーンと味わいに差をつけるため甘さを抑えてれんこんのペーストとパウダーを使用して、ビタミンC、食物繊維など栄養豊富な「れんこんの味」がほんのりわかるよう配合を調整。また、穴の開いたれんこんの断面を見た目で連想できるような焼印と、レンコンはお正月に食べると福を呼ぶと言われ縁起物として知られるため「福」の文字も入れ、キュートな見た目となっています。

漫画家·桑田二郎氏のキャラクターデザイン

『NAMEGATA米こバウムクーヘン』の店舗の外観や店内、包装紙などのパッケージには「農家がスイーツを作る」という挑戦と遊び心を表すような個性豊かで楽しげなキャラクターが彩っています。これは、漫画家·桑田二郎氏(1935~2020年)によるキャラクターデザインです。特撮ヒーロー漫画『月光仮面』、『8マン』などの作品で大きな人気を博した桑田さんは晩年、鉾田市に住んでいたご縁で作画をお願いしたとのこと。それぞれの野菜や果物をイメージする“妖精”のようなキャラクターたちが独特かつシャープな線で美しく描かれています。バウムクーヘンの味わいとともに、パッケージのキャラクターにもぜひご注目ください。

夏には新作「メロンバウムクーヘン」発売へ!

農家のこだわりを詰め込んで職人が手作業で一つ一つ丁寧に焼き上げ、米粉特有のしっとりふわふわな食感が人気の米粉バウムクーヘン。この夏には、市町村別の産出額で全国一位を記録したこともある鉾田市のメロンを使ったバウムクーヘンを新発売する準備が進んでいます。深作さんは、「茨城にはまだまだ美味しい野菜がありますし、桑田二郎さんに描いていただいたデザイン画もたくさんあります。新しいパッケージデザインを待ち望んでくださるお客様のためにも、1年に1~2品は新商品を作りたいので、商品開発をがんばります!」と話しています。

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